2017年2月1日水曜日

方言の俳句

早いもので、もう2月となりました。三寒四温の日々、冴え返りつつ春に向かって季節は移っていきます。もうすぐ節分、そして4日は立春。春は一年中で最も活動的な季節。私達の体も軽快に動きます。間も無く梅も満開になります。句帳を手に自在に吟行して、佳句をお詠み下さい。

忙しい毎日が続きます。毎月の主宰のルーティンワークのほかに、先月は15日の九年母新年俳句大会、25・26日の鹿児島・出水支部訪問、29日の運営委員会と行事が続きました。三木市民俳句大会の選と、今宮戎神社初戎献詠俳句祭の選がありましたが、全て無事完了、ホッとしています。ブログに向かうのは本当に久しぶりです。ブログで勉強されている読者の皆さんには申し訳ない事です。

さて、先日ある投句者の方から、方言を使った俳句は如何だろうか、というご質問がありました。基本的には、お止めになった方が良いでしょう。俳句の可能性を拡げる、という点ではそれなりの面白さは感じますが、俳句の普遍性という観点から見ると、問題が有るからです。

俳句の普遍性とは、全国の誰が読んでも分かるという事。一地域だけで分かるのでは、町内だけで通用するようなもので、狭い俳句となってしまいます。俳句は、読者が作者の感動に共感してくれて初めて、作品としての価値を持ちます。つまり、一人合点の身勝手な句では、読者は共感してくれません。そのためには、誰でも分かるように、標準語で詠む事が大切だと思います。

      この雨やほうたるなんか飛ばへんで     伸一路

文學の森社が募集した方言俳句に応募した、私の句です。廣太郎先生にも関西弁の俳句が沢山あります。
      鰻やてもう昼ごはん食べたがな

確かこれも先生のお句だったと思います。関西弁は標準語に次いで、全国で通用する言葉だから分かりますが、皆さんのお住いの地方では如何でしょう。ローカル色を出す程度でいいのじゃないでしょうか。

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