2017年5月5日金曜日

子供の日雑感

 今日は子供の日。端午の節句を祝う日。立夏。わかめの日。住吉大社では楠珺社(なんくんしゃ)の例祭、初辰(はったつ)大祭が行われ、商業関係の参詣者で賑わっていることでしょう。
 先日、明石に転居した長男の家を訪ねました。現代風の小さな戸建て住宅です。玄関の辺りにはハーブを植え、季節の鉢物を幾つか並べています。裏の小さな畑にはトマトやジャガイモ、エンドウ豆などを植え、チューリップや薔薇も咲かせています。リビングにはセキセイインコの籠があり、水槽に金魚を飼っています。
 それらを見ていると、長男の趣味には、私の両親の趣味の一部が受け継がれているのを感じました。長男は、私の両親と一緒に暮らした経験はありません。多分、私の趣味を見て、それを受け継いでいるのではないかと思います。と言う事は、趣味は世代を越えて、受け継がれていくのでしょう。
 私の父は、ランチュウという金魚とカナリヤを飼うのが趣味でした。毎晩のように、ランチュウの餌にするイトミミズを取に行くのが私の日課。カナリヤの餌や水を替え、ハコベを取って来て与えるのも、登校前の私の日課でした。
 母は趣味の野菜作りが嵩じて、知り合いの農家に畑を借りて、ナスやキュウリ、サツマイモなどを作っていました。畑の長男の姿を見ていると、ふと面影が重なります。
 伝統俳句協会関西支部の機関紙「かんさい」の最新号に、私の一文を掲載して頂きました。その中で、新会員を増やすには、会員全員がこつこつと佳い作品を作り続け、会の名声を高めるしかない、と述べておきましたが、会員ご自身が、家族や親類・縁者の中に後継者を見出す努力も忘れてはなりません。私の母方の祖父は、ホ句を楽しむ山里の俳人でした。母は50年間、短歌を嗜んでおりました。私はその歌詠みの血を引いているのだと思います。
 今日は子供の日。お子さんお孫さん達の中に、九年母の俳句を継いでくれる方は居られませんか。そのような方を、会を挙げて育てて参りましょう。一度考えてみて下さい。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿