2017年7月3日月曜日

敷居の高さ

私が最も力を入れている句会、それは本部例会です。3年ほど前は、多い時でも20名前後の参加者でしたが、現在では50名を超える勢いになって来ました。かつては、一部のベテランだけが、高級サロンの様に参加していました。いわゆるお局様の句会です。これでは若い人が参加できず、参加者は14〜16名と、低迷していました。しかし今では、本当に俳句を学びたい方が中心の勉強会になっています。選も厳しく、ベテランでも全没になる事が度々あります。

一方、未参加の方に参加をお勧めするのですが、敷居が高くて、と断られます。多分、嘗ての、特権階級の句会のイメージが色濃く残っているのかも知れません。今では70歳台の方が中心で、40歳台の方も居られます。

かつてのお局時代をご存じない方で敷居が高いと仰る方は、参加するのが怖いのでしょう。怖いのは当たり前ですが、怖がっていては上達は望めません。本人が怖がっていたら、是非エスコートしてあげて下さい。慣れたら何と言う事はないのです。入口の部分だけ、お世話してあげて下さい。敷居そのものが無い事に気づくことでしょう。

今の時代の若い人たちは、結社に所属することや、句会に入ることを嫌う傾向があるようです。ネット句会や、俳句雑誌の投句欄の盛況ぶりがそれを物語っています。個人的な句会に入って人間関係で苦労する、中元だ歳暮だと気を遣う、これが嫌なようです。それなら、本部が主催する句会に参加されるのが良いでしょう。選者は主宰だけ。これなら個人的な軋轢は生じません。

かつての指導者が高齢化し、句会の指導が出来なくなりつつあります。その為、本部例会の参加者の増加が見込まれます。指導的にも会場の関係でも、50名くらいが限界のようですから、場合によっては初心者向けの第2本部例会を設けることも考えています。
ご健吟下さい。