2017年8月3日木曜日

また来たくなる句会

 本日8月の本部例会が、いつもの新長田ピフレホールで開催され、56名の参加が有りました。今回は、俳句と文章でつづる総合文芸誌『沖ゆくらくだ』の近藤発行人が取材に来られましたが、ことほど左様に、この勉強会は世間から注目されている様です。

 今回は、初めての方が4名参加されました。お名前を紹介する機会が無かったのですが、次回もお出でになったら、紹介させて頂きます。今日の兼題は「墓参」と「踊」だったのですが、しみじみとした、良い句が沢山発表されました。今後雑詠欄に投句されるでしょうから、「選後に」でその素晴らしさを紹介したいと思います。

 ただ、墓参の句で気になったのは、墓を洗いながら両親に感謝したとか、詫びたとかという紋切型、常識型の句が散見された事です。九年母会員の中にも、親不孝な人がこんなにおられるとは意外でした。いつも申していますように俳句は詩です。墓の親に謝って、何処に詩があるでしょう。親に謝るのは個人的な問題です。個人的な事を俳句にしても、我儘な句になりがちです。私なら「ええ加減にせんかい」と思ってしまいます。

 踊という題では、名所案内の様な句が散見されました。踊りは、盆踊の事です。タンゴやルンバでは有りません。櫓の灯を目当てに、彼の世から帰って来られます。ご先祖や亡き人の冥福を祈り、御魂を鎮めるために踊るのです。その歴史的、文化的な重みを無視すると、観光案内の様な句になってしまいます。
     
        復興の秘めし決意や盆踊    伸一路

発行人の近藤さんは、「この句会はまた来たくなる句会ですね」と語っておられました。これからも、益々内容を充実させて参りますので、是非ご参加下さい。